コンテンツ紹介その2

形而上学女郎館の筑井です。ゼロアカの他チームの同人誌がどれも楽しそうで、文学フリマが楽しみになってきました。

私たちも負けてはいられないので、ゼロアカの同人誌の中身を少しずつ公開していきます。

イチオシ企画については前回のエントリを見てもらうとして、
ほかにもぜひ読んでもらいたい企画がいくつもあります。
そのうちのひとつが、井上メイミーさんのエッセイ、「百合の葬列」。

井上メイミーさんと言ってもピンと来ない人が多いかもしれませんが、ポット出版から2002年〜2005年にかけて出されていた「Carmilla」という♀♀雑誌の編集長さん、と言えば聞き覚えがあるかたもいらっしゃるかもしれません。

残念ながら雑誌自体は休刊となってしまいましたが、まだサイトは生きています。
http://www.pot.co.jp/~carmilla/

メイミーさん自身ももちろん生粋のレズビアンで、長くつきあった彼女さんがいらっしゃいました。しかし、その彼女さんがあるとき百合にはまりだしたときから、彼女たちの人生は、大きく狂い始めてしまったのです…
百合はレズビアンとは違うのか、という素朴な疑問に対して、もしかするとそのような問いを発する時点で、私たちは誰かを、何かを、永遠に簒奪しつづけているのかもしれない、そんな問いをつきつけられる問題提起エッセイになっています。



……
それから、ほうぼうで話題になっているようです、ゼロアカ門下生(最終批評神話)ミネオさんと筑井の百合対談。

自称モテ系(人呼んでサークラ系)の筑井と、はてな論壇の非モテのドン(笑)たるミネオさんとは、実は「百合好き」という共通項がありました。しかし、その百合の消費の仕方はおそらくかなり違っていて、この違いから、百合世界への理解をより深められるのではないか?という問いから始まった企画です。
ミネオさんと私とで、3冊ずつおすすめの百合作品を持ってきて、それについて対談する、という形式になっています。

少女×少女という、ある種無菌的で、優しく甘いだけの世界と思われがちな百合の世界。しかしそれは、残酷なまでに、ある種の超越性に触れようと言う試みであると、不可能性への挑戦であると、そこまで同意にいたった私たち。そこまで歩み寄れたにも関わらず、私たちを決定的に分かつしかなかったものはなんだったのか…決裂した対談の結末には、私とミネオさんの実存がそのまま掛かっています!

完全実録百合対談、しかも同時にメタ百合対談となっている、これを読まずに百合もオタクも非モテも語れません!



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文学フリマさんより、形而上学女郎館のブースの位置が確定したのでご連絡いたします。
http://bunfree.net/

B−66

「第七回文学フリマ
開催日 2008年11月 9日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00
開催概要
・文学作品の展示即売会
・出店サークル数 150以上
・入場無料
・サークルカタログ無料配布(数に限りがあります)
・立ち読みコーナーあり
・第七回文学フリマ内で「講談社BOX 東浩紀ゼロアカ道場 第四回関門」が実施されます
会場 東京都中小企業振興公社 秋葉原庁舎 第1・第 2展示室
(JR線・東京メトロ日比谷線 秋葉原駅徒歩 1分、都営地下鉄新宿線 岩本町駅徒歩 5分)

2階のBー66というブースになります。
みなさまのご来場をお待ちしています。