ピンクチラシも公開するよ!

形而上学女郎館筑井です。お久しぶりです。
早稲田文学の10時間シンポに参加されたみなさま、おつかれさまでした。
非常に貴重なお話をたくさんうかがうことができて楽しかったです。ありがとうございました。

個人的にはんなことより、私の初恋のひと…ではもちろんありませんが、私を文芸評論の世界に引っ張り込んだ張本人である東大駒場では超有名な某氏に、たぶん5年ぶりくらいで再会したことが一番の衝撃事件でした。あわわ。マジで初恋の人に再会したような気分でした。生きてるといいことってあるもんなのね。

私は基本的に、生きていること自体が非常に絶望的なことだと考えていて、ただこの絶望を絶望として引き受けた上でいかに楽しく「生きていくか」ということを人生のテーマとしているのかな、と思っています。なのに、最近なんだか、こう、「ああ、生きてて良かったなあ」と思えるようなことがわりと多くあって、なんだか肩身が狭い気分です。



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『チョコレート・てろりすと』の内容については、雑賀様が目次を公開してくれたりしてくださったので、そちらを参照ください、ということで、私のほうからは今回の同人誌の見所買いどころ!の紹介をさせてください。

今回の同人誌の最大の目玉は、やはり歌人穂村弘さんと、イラストレータ佐原ミズさんのコラボレーション。穂村弘さんに短歌を4首、そしてそれに対応するかたちで佐原さんにイラストを4枚描いていただきました。

ゼロアカの他チームの内容を見ていて、やはり、批評というのが、「論考」や「インタビュー」、せいぜい「小説」というかたちでしか認識されていないのだな、と感じました。しかし、批評とはそのように「狭い」ものであっていいはずがありません。
私と雑賀が巻頭企画として百合をやろう、と決めたときに、批評を、よくある論考やインタビューならざるかたちで紡ぎださねばならない、と強く思いました。たった一枚のイラストが、たった31文字の短歌が、非常に雄弁に批評として成立するということ、そういう場をもうけること、私たちはそういうことをやらねばならないと考えました。さもなければ批評は、かしこいひとたちだけが消費できる、ジャーゴンにまみれた遊び道具にしかならないからです。


雑賀がパンドラの原稿でも書いていましたが、短歌という、「世界最短の批評道具」に、触れてください。


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また、筑井的イチオシ企画としては、「論壇人チャート」!
「運命のメールを信じる?」という問いから始まり、yes/noの質問で分岐していくチャートを最後まで辿るならば、あなたはどのタイプの論壇人に近いのかということが、自分の知らない自分の隠された性癖が、明らかにされます。
運命の分岐は最終的に、宇野常寛タイプ、東浩紀タイプ、大塚英志タイプ、宮台真司タイプ、荻上チキタイプの5タイプに結実します。
愛にあふれる論壇人チャート、ぜひおためしください!