俯瞰思考

雑賀です。訪れていただいた皆様、ありがとうございます。

『渦状言論』効果も手伝って、なんだかたくさんカウンターが回っていてびっくりです。自分と知人しか訪れない、いわゆる「きみとぼく」なサイトしか経験したことのない私にとって、私の知らない誰かが自分の文章を読んでくれるというのは、まさに奇跡です。本当に嬉しい。これを機会に、これからもよろしくお願い致します。


はじめの挨拶でも申し上げた通り、私はブログ初心者です。そして思うことは、書き方がいつもの文章を書くときと大きく異なるということ。いつもは、流れるままに書く→推敲なのですが、ブログは保存と同時に表に出てしまうため、ひたすら考える→書く、という流れになってます。なんだかとても不思議な感覚。
考えるというのは、私にとって展開図を描くような感じです。例えば正四面体。大きさだとか色だとか、とにかく四つの正三角形を描き出す。そして書くとは、脳内に描いた展開図を組み立てる行為。切って貼って、私はそれを手に取れるよう立体化するわけです。
だけどそのとき、展開図として全てを享受できていたはずの「何か」は、組み立てることで全貌を見ることが不可能となる。俯瞰という、神の視点を使ってさえも必ずどこかに見えない箇所が出てきてしまう。全てを視界に収めること、つまり手中にすることは、最早どうやってもかなわなくなってしまう訳なのです。

同人誌の記事を書き続けるあまり、気づけばこんなことを「考えて」いました。流れるように言葉が出るのも楽しいけれど、考えた末に言葉を捻り出すのも、それはそれでとても楽しい。だから私は書くわけです。
たとえそれが、何かを失うことになるのをわかってはいても。